3月20日
お彼岸のお中日に妙立寺において春の彼岸会を厳修致しました。
お申し込みのあったお塔婆を読み上げ、また妙立寺檀信徒各家先祖代々、及び千の風みらい園に眠る一切の諸精霊並びに有縁無縁の諸精霊に向けご回向を手向けました。
法要後にはご参加いただいたお檀家さんと一緒に、御宝前に御供物としてあがったお菓子やぼたもちをいただきました。このぼたもちはお檀家さんのNさんがいつもお彼岸に手作りで作ってくださいます。とても美味しくてありがたく皆でいただくのが楽しみになっております。
雨や雪が降ったり雷が鳴ったりなど不安定な天気ではありましたが、滞りなく無事に法要を終えましたことご報告いたします。
すこし、お彼岸についてお話いたしますと
元々「彼岸」という言葉の語源はサンスクリット語の「paramita(パーラミタ)」で、日本では「波羅蜜多(はらみた)」と表記されました。
「波羅蜜多」は「至彼岸(とうひがん)=彼岸に至る」という意味であり、「彼岸」つまり「悟りの世界(浄土の世界)へと辿り着く」という意味になります。
「お彼岸の時期に仏教修行を行うことで、悟りの境地である浄土の世界(=彼岸)に至ることができる」という思想が生まれました。
これは、西方の遥か彼方に浄土の世界(彼岸)があるとする「西方浄土(さいほうじょうど)」の考えに基づき、太陽が真東から出て真西に沈むお彼岸の時期は、浄土への道しるべができる時とされていたこと、また昼夜がほぼ同じ長さになることから、1年の中でこの世と浄土との距離が最も近くなり、思いが通じやすくなる時と考えられています。
ご先祖様への供養を行いつつ、自分自身を見つめ直す時期として手を合わせることが大事なのではないかと思います。
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