7月20日㈯
湖畔 妙立寺において
盂蘭盆会施餓鬼法要を厳修致しました。
大変暑い日でしたが、お集まりいただきました檀信徒の皆さんと
お経をお唱えし、旗水香によって亡くなった故人様、各家ご先祖様
そして有縁無縁の諸精霊にご供養を手向けました。
法要後には、お供えいただいたスイカやお菓子を皆でいただき
近況報告や思い出話などに花を咲かせました。
お帰りになる檀信徒さんを見送りに駐車場まで行ったところ、
一羽の野鳥がパタパタと羽を動かしていました。
ここ数日のとてつもない猛暑からか、
少し暑気にやられてしまったようで元気のない様子でした。
そこで、お寺の隣にある都営東大和市公園に放ってあげることにしました。
お水を飲ませた後、公園に連れていき林の奥の木陰にそっと置くと
小鳥はチョンチョンと奥へと入っていきました。
仏教の教えの中には
「一切衆生悉有仏教 草木国土悉皆成仏」
の考え方があります。
私達全ての者には仏となる種、「仏性」があります。
また、草木や国土など意思を持たないと思われる有機物にも全て仏となる事が出来るという
仏教の考え方です。
命ある物はいつか必ず滅する時が訪れます
野生の鳥獣、昆虫は人知れず最後の時を迎ることが多いと思います
全ての物に仏となる種があり、その小鳥もその縁に触れるべく
お施餓鬼の日にお寺の駐車場に降りて来たのだと
私は感じました。
仏の世界の長い長い時間の流れの中で
その教えに触れる事が出来た事は本当に稀な事であり
その小鳥もきっと仏の世界に生まれ変わる事と信じて見送りました。
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